70歳からパイロットを目指せる? 愛犬ココと、もう一度夢の続きを

   

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来年、2027年3月末に退職する予定です。

退職後に何をしようかと「やりたいことリスト」を作っているうちに、子供のころの夢を思い出しました。

私がなりたかったのは、パイロットでした。

英語が苦手で諦めた夢

高校生のころは、航空大学校への進学を考えていました。受験資料を取り寄せて、いろいろ検討しましたが、英語が苦手だった私は、受験を諦めてしまいました。

その後、受験したのが静岡大学工学部です。英語の配点が700点満点のうち100点と低かったことも、志望した理由の一つでした。何とか合格にこぎつけ、航空大学校とは違う道に進みました。

ところが、会社員になってから、また英語と向き合うことになります。

海外出張が増え、仕事をするうえで英語力を強化しなければならないと感じたのです。

そこで入ったのが、ちょっと変わった英語学校でした。

英語劇で、英語への苦手意識が変わった

入学したのは、とてもユニークなフィニックス英語学院です。しかし、2008年11月、金融危機の影響により運営資金のめどが立たなくなったため学校は閉鎖しました。

その学校では、英語劇の練習を通じて英語を学びました。

校内では日本語禁止。劇のせりふを覚えるだけでなく、練習中の相談や意思疎通も英語です。学校にいる間は、まさに英語漬けでした。

1年ほど通ううちに、英会話にかなり自信が持てるようになりました。その後は、一人で海外出張にも2度ほど行きました。

かつてパイロットへの道を諦める理由になった英語。その英語を、仕事を通じて学び直していたわけです。

退職後のことを考えながら、この経験と昔の夢がつながりました。

「今からでも、飛行機を操縦できるようになるだろうか?」

70歳を過ぎても、目指せるパイロットがある

調べてみると、趣味で飛ぶための「自家用操縦士免許」という道がありました。

旅客機のパイロットとして就職することと、自分で小型飛行機を操縦することでは、目指す資格や条件が違います。

自家用操縦士は、70歳を過ぎたら一律に取得できなくなるわけではありません。航空身体検査に適合し、学科や実技の基準を満たす必要がありますが、年齢だけで諦める必要はないと分かりました。

もちろん、免許が簡単に取れるという話ではありません。健康状態を確認し、勉強し、訓練を受ける必要があります。

それでも、「もう無理だろう」と思っていたことが、具体的な検討事項になったのは大きな変化でした。

海外で免許を取るという選択

英語を使う経験もしてきたので、今回は海外での免許取得を考えています。

最初に調べたのは、米国、ニュージーランド、オーストラリア。そして、費用面が気になってフィリピンも候補に加えました。

退職後ですから、仕事の休暇に合わせて帰国する必要はありません。必要な手続きをしたうえで、できれば合格するまで滞在したいと思っています。

予算に余裕は持たせたいものの、同じ目的を達成できるなら、なるべく費用は抑えたい。そこで、豪州とフィリピンを同じ条件で比較してみました。

比較の条件は「実機訓練60時間、現地滞在6か月」です。

学校の公表料金に生活費や諸費用の仮置き額を加えたところ、一人で行く場合の基本予算は、フィリピンが約440万円、豪州が約590万円。追加訓練や滞在延長の予備費まで含めると、それぞれ約500万円、約680万円という試算になりました。

ただし、これは正式な見積もりではありません。保険や留学手続き、実際に必要な訓練時間、為替によって変わります。特に豪州は、比較に使ったコースで6か月の訓練留学ができるか、確認が必要です。

今のところ、費用面では フィリピンのContinental Aero が有力候補になっています。

ココも一緒に行けるだろうか

ここで、私にとって大事なことがもう一つあります。

愛犬のココです。

ココは体重15kgの女の子。人懐っこく、おとなしいのですが、かなりの怖がりです。

半年ほど海外に暮らすなら、ココも一緒に連れていけないだろうか。今回は「私とココ」での滞在を考えています。

調べてみると、犬を連れて海外に滞在すること自体は可能でした。ただし、犬の入国手続きに加え、日本へ帰るための準備も必要です。

そして、現地での生活も考えなければなりません。

ペット可の住居でも、15kgの犬を受け入れてくれるか。犬だけで留守番をさせてよいか。私が座学や飛行訓練に出ている間、散歩や様子の確認を頼める人はいるか。

私一人で行く以上、この点は学校選びと同じくらい大切です。

学校の近くに住み、訓練中は慣れた人に訪問してもらう。そんな形が作れれば、と考えています。

なお、先ほどの予算にはココの同伴費用は入っていません。輸送費や検査費、住居の変更、シッター代などを加えて、改めて見積もる必要があります。

最初の一歩は、ココの渡航準備から

ココには、まだマイクロチップが入っていません。

一方で、クレートの中では落ち着いて過ごせます。これは渡航を考えるうえで、少し心強い点です。

まずは、かかりつけの獣医師に相談することにしました。飛行機移動に無理がない健康状態かを確認し、マイクロチップ、狂犬病予防接種、抗体検査などを、必要な順番で進めていきます。

フィリピンは2027年から犬猫の入国条件が変わり、狂犬病抗体検査が必要になるとのこと。日本へ帰るときにも検疫条件があるため、行きと帰りをまとめて考えておかなければなりません。

クレートに慣れているからといって、飛行機での移動が平気とは限りません。ココの体調や負担を確認しながら、計画を進めたいと思っています。

まだ計画段階。でも、夢は具体的になってきた

今はまだ、学校も渡航日も決まっていません。

私自身の航空身体検査、学校の受け入れ、保険、ココと暮らせる住居。確認することは、たくさんあります。

それでも、子供のころに諦めた夢について、今こうして費用や暮らし方まで考えていることを、不思議に感じます。

英語が苦手で諦めた私が、仕事で英語を学び直し、退職を前に海外で操縦を学ぼうとしている。ずいぶん遠回りですが、その間の経験が今につながっているのかもしれません。

いつか、自分で小型飛行機を操縦できる日が来るでしょうか。

まずは私とココ、それぞれの健康確認から。退職後の「やりたいことリスト」に書いた夢を、一つずつ具体的な行動に変えていこうと思います。

※この記事は2026年10月時点の検討記録です。費用は公表料金と仮定に基づく概算で、正式見積もりではありません。免許、ビザ、動物検疫、航空会社の条件は、申込・渡航前に各機関へ確認します。

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